教祖Blog in Notos

大航海時代・Notos鯖での教祖な日々を適当に

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 終了時間 0:00
  1. 2007/06/09(土) 22:43:07|
  2. 大後悔時代
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湖の底の埋蔵金

2007060901.jpg

幼い頃に初めてもらったトランプカードには
マリオの絵柄がついていて、
わたしはそのトランプにそこそこの愛着をもっていた。
その後ほかの図柄のセットをもらっても、わたしにとっての
トランプとはまず第一に、空を飛んでいるマリオのそれだった。

自分で捨てるはずはないからたぶん、いまもどこかで
眠たげなタレ目をそのままに、埃をかぶったままに違いない。
けれど‘大航海時代Online’をプレイしていて、
もう10年以上は目にしていないそのマリオのカードの
記憶がよみがえるとは思わなかった。
モノや特別なルールを介した“ゲーム”という存在の先駆けが、
きっとわたしにとってはそのトランプカードだったということなのだろう。
 
 
どんなにシンプルなものでも、ゲームというものはおしなべて
それぞれに独自の感覚世界をもっている。
たとえば‘大航海時代Online’であれば、どんなに大きな港へ行っても
酒場は不思議と街に1軒ずつしかなくて、
乗ってきた船とは別の自分の船にもなぜか
世界中どこの港でも乗り換えることができてしまう。

それらは本来であればおかしなことだけど、
そういう無数のおかしさをゲームのルールもしくは
暗黙の了解として他のプレイヤーと共有することで、
そこにそのゲーム固有の感覚世界が立ちあがってくることになる。

“教団へのお布施”は単にお金を渡すだけではないのである。
いくつもの幸福を得られる魔法の行為なのだ。
“献金”もそこらへんの献金とはちょいと違う。
緑資源機構なんてちちんぷいぷいなのである。
“身体言語”はどの国でも共通で、
“銀行役人”は世界中の口座を一瞬でつなぐネットワークを有している。
ただの小役人やどこにでもいる店のおやじのように見えても、じつはすごい。

それはたぶんトランプくらいにシンプルなものでも
まったく同じことが言えて、
キングはただの13では決してなくて
それなりのオヤジヒゲをしっかりとたくわえてるし、
クイーンは少しふけたおばさんで、
ジャックはいつも便利なシモベで、
ジョーカーはどこまでもイラつくうざい存在だ。

けれども幼い頃トランプというものに
生まれて初めて接したとき、それはやはり
単なる小さな紙の束でしかなかったのだろうとおもう。
これがクリボーが他にはない強さを秘めていて、
これはクッパでときにものすごく
やっかいな存在なのだということを
一つ一つ時間をかけて見いだしていくことで、
そこかしこに違和感を覚えつつもやがてはその世界に馴染んでいく。

そうしてゆっくりと慣らせてゆくことで、
たとえば“教団の入信料”が
戦列艦一隻よりも高いことをもう不思議に思わなくなってくる。
会ったばかりの新人からお布施をもらうことが
まったく当然のことに思えてくる。

だから余計に、なのかもしれない。
一度馴染んだものたちから何かが欠けてしまうときなどは、
それがなくてはそのゲームをやる楽しみが変わってしまうというほどに、
とても切なく、とても寂しい。

‘大航海時代Online’であればわたしの場合、
猫の置物を所持枠の問題から手放さなくては
いけなくなったときなどに、そういう痛みをよく感じる。
けれどもとりわけその寂しさが大きいのはやはり、
よくお布施してくれていたプレイヤーからある日突然
ゲーム休止の知らせが届いたときだと思う。
そういうときはその瞬間に‘大航海時代Online’の
ゲーム内世界すべての色合いが、いつも少し変わってしまう。
 
 
ここまで書いてきて、マリオの絵柄のついたトランプで
なぜ遊ばなくなったのかを、唐突に思い出してしまった。

ながく使ううちに、カードごとに傷や折れ目がついてしまってもなお、
子供のわたしはそのトランプを使いたがっていたし、
プラスチックのケースが割れてもアロンアルファで補修して、
新品のほかのセットよりも愛用したのを覚えている。

だからそのマリオのトランプの、
クローバーのルイージをなくしてしまったときは本当に、悲しかった。
それから数週間は思い出すたび
ノートのあいだに挟まってないかとか、
洗濯に出した服のポケットや家具の下にすべり込んでいないかとか
いつも気にかけていたように思う。
いま思えばそれはもう安物のカード1枚ではなくて、
わたしの遊びの世界全体にとってかけがえのない存在だったのだ。

‘大航海時代Online’を始めて間もない頃に知り合って、
ジェノヴァで海事レベルを上げる艦隊を何度か一緒にするうちに、
フレンド登録を交わしたひとがいる。
その後一緒に遊ぶ機会はほとんどなかったのだけれど、不思議なひとで
何かのイベントでどんなに人混みに囲まれたさなかでも、
わたしを見つけると必ず“お布施”の仕草をして去っていく。

幾度か繰り返されるうちに、わたしのほうも何やら意地になってきて、
大海戦のように無数の船が行き交う洋上でも、
彼女の乗る船に“呆れる”ことだけは
多少の犠牲を強いてでも敢行するようになった。
“呆れる”だけで、いつも会話は一切しないのだ。
いつのまにかそれが、そのひととの付き合いの流儀になっていた。

けれどあるとき街なかで会った際、珍しく彼女からTellが飛んできた。
「うちの商会だれもINしなくなっちゃった」
すこし話すと、それでも戻ってくるかもしれないメンバーのために、
商館維持の条件をクリアするのがいつも大変だと言ってくる。
それを聞いたとき、わたしは即座に不安になった。
だから自分の商会に誘ったのだけれど
「わたしは一人でもだいじょうぶだから、ありがとう」
と彼女は言って、いつも通りやれやれと呆れてその場をあとにした。

それからしばらくして、お布施リストの彼女の名前が
もうずいぶんIN表示になっていないことに気がついた。
さらに時間がたって何となく、ああもうINしないんだなぁと
思えてしまったときはなんだか、本当にどうしようもなくなって、
無性に切なくなって仕方なかった。

もう半年以上会ってないのだけれど、
前に一度このブログを読んでくれていると聞いた気がします。
いまは課金していないキャラでもネットカフェからINできるそうなので、
もし気が向いたら一度、多少は変わったゲーム内の様子を
見に来てくれたら嬉しいです。
萌えキャラどうしでやれやれと呆れ合う光景がわたしにとって、
もしかしたら幼い頃のクローバーのルイージ以上の存在であることに、
あなたがいなくなってからようやく気づいた次第です。

 blogranking_04.gif   
 ↑そろそろまた1位を取りに!ヨロシク(`・ω・´)
 
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  1. 2007/06/09(土) 09:05:22|
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ELECTRA

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